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能登屋旅館@銀山温泉(山形) [泊まる]

水田地帯の中を通る道の片側には塀の様なものがあり、道の両脇には紅白に塗り分けられた3メートル位のポールがびっしりと立っている。まるでスキーの旗門を抜けていくような感じである。旅館の人に聞いた所では、塀の様なものは風よけで、ポールは道を見失なわないためのものであるらしい。初めて見た光景だけど、やはり雪の影響は凄いんだなあと思う。

温泉街は車の乗り入れ禁止なので、手前の駐車場に車を止めて、荷物を持って旅館へ向かう。温泉街の入り口の所には真新しい足湯がある。こじんまりとした温泉街で建物の感じとかが何となく四万温泉に似てる感じがする。外観は大正時代の外観ではあるが内部は相当手が入っていて、廊下も含めて寒さは全く感じない。やはり雪国なんだなあ、と実感。

風呂はフロント脇に貸し切り用の洞窟風呂、別館の1階に露天風呂付きの大浴場となしの大浴場。これらは午後9時で入れ替わる。まずは露天風呂付きの方へ。ちょっと熱めだが我慢すれば入れない事は無い温度で、ちょっととろっとしている。硫黄臭もあり、湯の花もわずかではあるが浮いている。最初は熱めに感じたお湯だが、慣れてくると非常にいい塩梅である。肌もつるっとした感じになる。いいお湯だ。のどが渇くのだが、湯上がりの水がない。風呂の近くには給仕用の部屋があるので、風呂の近くに水くらいは用意して欲しいなあ。水を探すのと、洞窟風呂が空いているかどうかを確かめにロビーへ。するとそこには氷の入った水があるのであった。用意があるのなら掲示くらいして欲しいもんだ。洞窟風呂が運良く空いていたので、入ってみる。かなり狭い家族用の風呂でミストが立ちこめている。お湯は水でうめすぎてぬるめで残念。

一応、昼飯の消化の時間を稼ぐために夕食は7時に頼んでおいたのだが、時間前にせかさされる。天ぷらなどは既に配膳済みで冷たくなっている。食事を始めると、自然薯、蕎麦、塩焼きが一気にやってきくる。とっとと食べてもらって仕事を終わらせようという気分まんまんである。調理場主導なのか、配膳方主導なのか、あるいはその両方なのか、折角のまずまずの料理をもっといいタイミングで味あわせて欲しいもんだ。こういう事があると、食泊分離型の方がいいなあと思う。

自家製やまぶどう酒
蛸と浅葱の沼田あえ 紅たで
新竹の子の若竹煮(なぜかカニ入り)
川魚のお刺身 サラダ仕立て
鴨鍋
姫ます塩焼き
自然薯むし
季節の山菜のおひたし
山菜の天ぷらなど 川海老
滝川豆腐
手打ち蕎麦
お吸い物
御飯
香の物3種(赤蕪、ぺそら漬け、おみづけ?)、おかみさんからの差し入れの青菜漬
季節の果物(苺、グレープフルーツ)

食事中にはおかみさんの挨拶有り。

宿の選択の際に、温泉の質重視で料理には目をつぶったのだが、意外と料理はよい。特に川魚のサラダ仕立ては山葵が練り山葵ではあるが面白い。鴨鍋はいまいち。姫ますは美味しかったけど、焼きたてはもっと美味しかったに違いない。自然薯蟲は冷めると固まって、残念。山菜の天ぷらも冷めていて、残念。山菜のおひたしは歯ごたえといい味といい大変おいしい。滝川豆腐は豆腐と名前はついて入るが心太、おもしろい。蕎麦も時間がたって固まっちゃってた。これまた、残念。御飯はさすがに暖かくておいしい。料理が思いのほか良かっただけに、順番通りに温かいものを食べたかったなあ。凄く、凄く残念。

朝風呂は露天なしの方。湯船は2つあるのだが、誰も入っていないのか、どちらも強烈に熱くて入れない。小さい方は水でうめてなんとか入れるようになったが、大きい方は水でうめていっても脚をつけるのが精一杯である。

朝食は、のり、温泉玉子(塩で)、湯豆腐、白和え、山菜のおひたしなど、10品程。3杯飯で完食。豪華とはいえないけれど、ありきたりの温泉宿の朝食とはひと味違う食事でした。おいしゅうございました。


温泉が第一でその他は妥協したのではあるが、思いのほか食事が質量共にしっかりしていて、配膳の仕方を除けば非常にCPの高い宿だと思う。


ちょっと休んで、山寺へ。

写真



能登屋旅館
山形県尾花沢市大字銀山新畑446 0237-28-2327


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