SSブログ

湯楽亭@弓ケ浜(上天草) [泊まる]

蔵之元から牛深へフェリーで渡る。橋を架けてかけられない事は無いのだろうが、経済効果や県境ということで利害調整が出来ないのだろう。豊富な海産物目当ての観光客にとっては便数が少ないのではちと不便である。季節によっては伊勢エビ祭りもあるらしい。


途中で道草食べたりしてから、天草パールラインを通って宿に向かう。島の中央を縦断してもうすぐ海岸かというところで唐突に宿の看板があらわれて暗くなった中を探す手間が省ける。

夏の終わりで、あまり泊まり客はいなさそうな雰囲気である。後から宿の人に聞いたところでは、昔は弓ケ浜の海水浴場があったので大変賑わったとのことである。現在では防災の名目で弓ケ浜がコンクリートブロックなどで埋め尽くされて、海水浴場の面影は全くなくなってしまっている。この宿は温泉があるのでなんとかやっていいるが、回りの宿は海水浴場が機能しなくなって随分廃業したらしい。なんと無惨なことだろう。


お造りは、鯛、ヒラメ、ハマチ
前菜盛り合わせ (ゴーヤは自家製)
酒肴 蛸の無いぞ王
里芋の蒸し物?
茹で蛸の酢みそ和え
ズイキの酢のもの
ゆでがに(カニはこのあたりの特有種だったはずだが名前を忘れた)
天草ソーメン
なすの味噌焼き
海鮮なべ
御飯、吸い物、香の物

写真

ゴーヤが適度な苦みでさくさくしていておいしい。
お造りのヒラメはおいしいかったが、鯛とハマチはこりこりしているだけでいまいち。熟成させたのを食べてみたかった。もったいないなあ。ちなみに当たり前ながら魚貝類は全て地の物だそうである。

蛸の酢みそ和えは蛸が抜群にうまい。噛む程に旨味が溢れる蛸である。未だかつてこれほどの味わいの茹でた蛸は食べた事が無い。蛸としては奈可久の桜煮につぐ旨さである。こちらは技法で味をのせているのだから、蛸自体としては天草の方がうまいのか?翌朝周囲を散歩したら近くに小さな漁港があり、そこでタコ漁もやっているとの事であった。

カニは見た目は豪華だが身はすかすかでいまいち。ソーメンは麺といいだしといい、予想を裏切る美味しさ。海鮮鍋は平凡。

量は大変多い。味はばらつきがあるがまあ合格点か。これで地の物を使った、例えばマルセイユのブイヤベースの様なもっとオリジナルの一品があればいいんだが、無いものねだりか。経営環境が厳しい中なんとか工夫して欲しいもんだが。

風呂はややぬるめではあるが洞窟風呂が圧巻である。

朝食は豪華とはいえないが、それなりのものである。ただし、お味噌汁の代わりに出てきたあら汁がとんでもなくうまい。


ひなびた宿ではあるが上の料理と温泉のコンボでなら大変お得な宿だと思う。
返す返すも海水浴場がなくなったのが惜しまれる。
 

湯楽亭
熊本県上天草市大矢野町上弓ヶ浜 0964-56-0536
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。