由布院 玉の湯@由布院 [泊まる]
由布院御三家のうち残る一軒である。
過去なかなか予約を入れられなかったので、今回は試合日程が決まったのち、予約受付開始日である半年前に予約を入れる。
初冬の雨降る中、臼杵で河豚食って、石仏を見てから由布院へ。
予め聞かれていたチェックインタイムより遅れる旨を由布岳PAから連絡する。
狭苦しく観光客が歩く道を気をつけて玄関まで車を乗り付けると、数人の従業員の方がお出迎え。よってたかって荷物をトランクから取り出して運んでいく。車はバレットパーキング。
ロビーでのお茶の選択もあったけど、そのまま部屋へ。既に暖房で暖められている部屋でお菓子(白玉だんごと粒あん)とお茶を頂く。
部屋は玄関を入ると卓のある部屋があり、奥にはベッドの並んだ寝室、手にはサンルームの様なガラス張りの部屋、寝室の奥に洗面所トイレ浴室がひと並びになっている。かなりの広さである。また部屋の外の庭にはテーブルと椅子があり、天気がよければ戸外でくつろげる。庭の風情は適度に荒れていていい感じである。相方さんはリスの様な小動物を見かけたらしい。
大風呂は無色透明なお湯で、南洲館の希硫酸風呂のような癖は全くなし。由布院はこんなもんかな。ちなみに加水、循環、塩素入り(それほど強くは感じなかったけど)である。湯質はともかく、湯温が低くて体の芯まで暖まりきれない(ああ、石原荘のお湯が恋しい)。もうちょっと湯温を高くした方がいいと思う。ちと残念である。相方さんは湯のあたりがよくて気に入ったようである。部屋風呂はお湯を出しっぱなしで、循環なのかどうかは確認していないが、相方さんによると部屋風呂が一番良かったとのことである。
夕食は食事所でのはずだったのだが、どういうわけか部屋出しに変更になる。子供連れだったので気を使ってくれたのかもしれない。細かいメニューは省略するが、量は結構ある。メインの料理は5種類くらいから選択できて、大人はスッポン鍋を選択。はじめにスッポンの身のみをスープに入れたものが出てきて、野菜類(クレソンがいっぱい)は別皿にてんこ盛りしてある。はじめにスッポンのみを食べて残ったスープで野菜を煮て食べても良し、最初から野菜を入れても良しと食べ方は客の選択にまかされる。我が家は牛蒡だけ一緒に入れて食べた。野菜を食い尽くしたところで後は雑炊、季節の果物、デザートで終了。雑炊あたりからは気合いで食べる。全体的に味付けが甘め(たぶん九州の一般的傾向)。揃えてある日本酒も一番辛いのを頼んでもまだ甘め。立山辺りの日本酒も出していいのではと思うし、福岡辺りのお酒なら何かいいのがありそうだが。あるいは、というか、焼酎を頼めということかな。でも、うちでは主に村尾しか飲まないでちょっとパス。配膳のサービスの人は聞かなくても、料理についての説明をしてくれるし、料理の出し方が若干早めなのを除けば良好であると思う。
朝食は食事所で和食と洋食取り混ぜて楽しむ。メニューの詳細は書かないが、非常に質の高い料理並びにサービスであると思う。いつもなら軽く4杯飯となるところではあるが、昼のトリ天のために2杯で我慢する。
ネットへの接続はフロントロビーの周辺であれば無線LANが使える。チケット取りに挑戦したみたが、第一希望は取れずに第二希望となった。
ネットからの予約ということで、ジャムのセットを、またそれ以外に柚子胡椒をお土産として頂く。
とりあえず、由布院御三家に泊まってはみた。
無量塔は部屋の造りは面白いが、大風呂が無いので籠り宿になってしまう。カップルにはいいかもしれない。食事は質は高いと思うがやや量は少なめか。でも普通の食欲の人には十分かな。ネットの接続はティールームで可能。由布院温泉街中心部からやや外れた立地なので、静かである。トータルではCPがやや悪いと思う。
亀の井は玉の湯と似た感じかな。大風呂のお湯はこちらの方がいいと思う。部屋の造りとしては玉の湯と似てはいるがサンルームの無い分狭いか。料理はそれなりの高い質で量は多い。読書室がいい感じ。観光客でにぎわう立地ではあるが、宿泊部は観光客が入ってこない様に配慮されているので静かである。今現在は不明だが、宿泊した時点ではネットの接続は困難だった。CPは良いと思う。
玉の湯は、接客の人々の笑顔が印象的かな。食事はもう少し甘さ控えめが好みだ。大風呂には失望した。そこさえ改善されれば一押しではある。売店に外から観光客が入って来れるようになっていて、宿泊客と混在してしまうのがやや煩わしい。チョックアウトが12時なので朝食後に由布院温泉街を散策できるのは人によってはメリットを感じるだろう。CPには不満は無い。
いずれも一長一短あって選択に悩ましい。
由布院 玉の湯
大分県由布市湯布院町川上2731-1 0977-84-2158
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