SSブログ

ル・ボヌール (Le Bonheur)@代々木公園 [食べる]

 代々木公園駅からちょっと歩いただけで汗が噴き出したのでお店の直前のコンビニでちょっと涼んでから入店。季節が良ければ原宿から散歩がてら歩いてくるのもいいかもしれない。入り口がガラスの自動ドアというのも珍しいですなあ。喫茶店みたいだ。入ってすぐの右手にはバーカウンター、左手に壁に添ってテーブル席があり、奥には個室が一部屋。喫煙可能の様で入り口脇のバーカウンターで一服できるようだ。

接客は若いギャルソンが一人か(後から女性の姿も見かけたが滅多に登場せず)。人当たりはいいのだが、いまいち気が回らないようである。予約はしていたはずだが、4人がけのテーブルに案内した時点ではテーブルセッティングは2人分しかなかった。他には一組しか客はいなかったので、普通ならすぐにセットするはずだがなかなかしないんだなこれが。事が行われたのは、シェフがメニューを持ってくるのだがその時にシェフが気づいて指示してからであった。20代前半だと思われるが全然なっていない。若さ故の至らなさを、にいちゃん頑張れと、笑い飛ばすか、けしからんと憤るかでこの店への評価は相当変わってくる可能性があると思われる。相方さんは、こんなこと初めてだとプンスカしてましたが。

メニューはシェフ自身が持参して、苦手な食材が無いかなどと聞いてくれる。また今回はメニューに載っていない食材(ハラミ)の案内があった。ワインリストはワイン名と産地を載せてあるだけ。値ごろ感があるのかどうかはわからん。この後予定もあるし、昼からフルボトルは無理なのでハーフを選択。メニューには載せていないがグラスワインもあり、白はグラスで。ワインリストには当たり前と言えば当たり前だがワインの特徴の説明が無いので、初心者、選択に困った時にはあのお兄ちゃんに相談せねばならんのだが、大丈夫なんやろか。今回選択したワインをメインの食材との相性を聞いたら、いい組み合わせですよとは応えていたんだが。

梅酒のシャンパン割り

瞬間冷凍したトウモロコシのスープ

幸福なコース
ズワイガニとアボガド パルミッジャーノのミルフィーユ
シマアジと胡瓜の瞬間マリネ 5種類の柑橘風味
ウニのカクテル キャビア添え

フォアグラのソテー プラム添え ヴィンコットソース(ブドウジュースを煮詰めたソース)

北海道産アンガス牛のハラミのソテー
和牛頬肉のブレゼ(サマートリュフ添え)
シャラン鴨の2種仕立て(ロティとコンフィ)

ゴールデンパイナップルのピナコラーダ
大麦のブリュレ
パッションフルーツのシブースト

エスプレッソ
コーヒー
オレンジジュース

プチフール
トリュフ
胡麻のビスキュィ

Vin de Alsace Riesling Fleith
La Demoiselle de Sociando Mallet 2005 half

約21k円

瞬間冷凍したコーンスープは季節的に面白いが、如何せんつめて過ぎて甘みが減衰しちゃうからなあ。でも悪くはない。

ウニのカクテルは+800円で、多分ここのスペシャリテといっていいメニューなのだろう。こういうメニューはあまり好みではないので(ほとんど食材の善し悪して味が決まってしまい、技術を加える甲斐がないから)頼まないのだが、ネットでの評判も良さそうなのでチャレンジ。よくある雲丹の磯臭さを消して、甲殻類の濃厚な旨味をのせてある。それとウニの旨味とねっとりとした口触りが相まって大変素晴らしい一品だ。ブラボー、この時点でこの店の料理が当たりである事を確信する。
シマアジの瞬間マリネは酸味と何より柑橘類の香りがすばらし。子供さん大当たり。食事が終わる時までお代わりを食べたい、食べたいとぶつぶつ。

2品目のフォアグラは、フレッシュな物を片面をカリッと焼いていい感じに火を通してある。調理はいいのだが、ちょっと生臭さを感じたのは素材の質だろうか。ソースは甘いソースなのだが、個人的にはちょっと甘すぎるかな。子供さんは脂っぽいといってギブアップ。残りは親が美味しくいただきました。フォアグラはまだおこちゃまの舌には無理でした。

はらみのソテーはさほどではなかった。アンガス牛だから、黒毛和牛のように脂で食べさせる訳にはいかないので、もっと肉の熟成を進めて肉の旨味を引き出す方がよかったのではと思う。でも悪くはないんだがな。(出てきた料理のよさに伴い基準が高め)

この日一番の料理は頬肉のブレゼ。頬肉は半身の量でこぶし大位で、なんとサマートリュフのスライスが乗っている(香りは薄かったけど)。肉はゼラチン質を残したねっとり感ある歯触りで、ソースは旨味とゼラチン質の凝縮した味わいである。子供さん、大当たりー、である。生意気にも退店時にシェフが挨拶に来てくれた時に、大当たり、と感想を伝えてたデスヨ。

デザートもなかなかよろしい具合ではあったが、時間的な余裕がなくなってきていてゆっくりと味わえずに残念。

最後の方は時間が押してきたので急いでもらって、2時間45分くらいである。せかさなければ軽く3時間は超えただろうと思われる。厨房は2人でやっているとの事なので時間がかかるのはしょうがないか、と受け入れるか、あるいは時間がかかりすぎて間がもてんと苛立つか、人それぞれだろう。個人的には時間がかかる事をわかった上でゆっくりと食事を楽しめば良いのでと思う。と、思うくらいCPの高い料理だと思う。相方さんはテーブルセッティングの不手際は忘れて、料理はいいし、ゆっくり出来て気に入ったようである。


サービス、食事時間等の欠点はあるが、料理に関しては個人的には久しぶりの当たりのレストランであった、ただし万人にはお勧めしかねる店でもある。たまには、ビストロ料理と一線を画すフレンチもよろしいものである。帰り際に厨房から出てきて、顔一杯にまさに玉の汗を浮かべながら見送ってくれたシェフに好印象。頑張れシェフ。また行くぞ。

なお、ランチではカードは使えない。

レストラン ル・ボヌール
東京都渋谷区富ヶ谷1-14-20 見崎ビル1F 03-3467-6161


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 0

コメント 1

ryuji_s1

素敵なレストランお料理素晴らしいですね

美味しそうです、

by ryuji_s1 (2008-08-08 08:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。