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幸楽@浜松 [食べる]

開店時間を確かめた上で17時過ぎに店にたどり着く。のれんが出ているので営業しているのだろうと思い玄関の引き戸を開けると、カウンターのみの店内の奥の椅子の上に店主が寝ている。やってますかと声をかけると、体を起こして返事が有る。大丈夫ですかと問うと、疲れちゃって、とのこと。だいぶお年の様なので心配になる。

ロースカツ 竹

付け合わせはキャベツの千切り、ポテトサラダ。御飯、お新香、なめこの赤だし。

ロースカツの厚さは2センチ弱であろうか。揚げたての中心部はほとんど生に近い色で肉汁もピンク色である。一応熱は通っていたのだが、やや、休ませる時間が足りなかったかもしれない。比較的高温で揚げているので衣は深いきつね色だが、肉はパサつかず肉汁でしっとりとしている。人によっては生っぽさを嫌う人もいるかもしれないが、個人的には許容範囲である。揚げの技術はたいしたものである。肉自体は臭みも無く程よい柔らかさでいいのだが、やや味わいに欠ける。この辺は肉の熟成の具合か肉自体のロットによるのだろう。キャベツの千切りはやや太めで歯触りがいまひとつ。ポテトサラダは塩味が足りずに味わいに欠ける。赤だしはだしの旨味が(トンカツと併せて食べるには)弱い。(翌日に石原荘@妙見温泉の夕食で出た赤だしを食べたのではっきりと違いがわかった)ごはんは可もなく不可もなく。

ちなみに、ロース肉は塊からその場で切り出して、すじ切りはやってました。食べている時もすじは気にならなかったなあ。揚げ油は自家製のラードとのこと。

なんか、あんまり褒めてないないなあ。何の事前情報も無く食べたなら、店の規模(悪くいうと小汚さた)とのギャップで激賞したかもしれないなあ。食べログの評価は高すぎるなあ。コメントも毀誉褒貶様々である。お店がもてあそばれている様な印象を受けるのはナイーブすぎるのか。


ということで、トンカツ食ってんのか、情報食ってんのか本末転倒している思いを持ってしまったのだ。


この規模のお店なら近隣の常連さん達で経営が成り立つ程度の営業が続けばいいのではなかろうか。跡継ぎがいるのかどうかは知らんが、たとえいたとしてもご主人の揚げの技術は一代限りのものだろう。ご主人も高齢であり、この店はその歴史を間もなく閉じようとしているのだろう。そのような店を弄ぶこと無く温かい目で見守っていける様な環境があればなあ、と思う。

 

幸楽
静岡県浜松市中区肴町317-13 053-452-3754


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