まんげつ＠中目黒

まんげつ

通常の焼肉店ではお目にかかれない豚ホルモンが豊富な店である。逆にサイドメニューはわずかで、牛正肉に至っては皆無である。店の選択の際には要注意である。というのも、これほど偏っているといるとは知らなかったので、驚いた。

ホルモン８種盛り（チレ、動脈、タン、脾臓、胸腺、のどぶえ、？、？）、ミノサンド、こめかみ、Pトロ、牛ハラミ（残りわずかで３切れのみ）、豚バラ（メニュー外）、ハツユッケ、ハチノスの刺身、アンチョビのおにぎり、冷麺。

レバ刺し、シロセンマイの刺身、ご飯などが売り切れで注文できず。割と早く売り切れがでるようで、帰り際に店長さんからは、ぜひ平日にきて下さいと言われた。ホルモンは鮮度が仕入れ日に関係するところもあるので次回はそうしよう。

８種盛りは全部は聞き取れなかったので不明のまま食べたものがあって残念。脾臓、動脈は初めて食べたが、脾臓はその組織学的な類似性から胸腺に似た味で、動脈はこりこりしいて、ちょい焼きすぎるとするめみたいな香ばしさもでてなかなかいけた。その他のホルモンに関してもおおむね満足できる味であった。

ただし、数少ないサイドメニューのモツ煮は、カシマスタジアムの食肉組合の方が圧倒的にうまかったし、通常の店のモツ煮と比べても味的に劣る。また、冷麺は麺がフォーのような白いつぶれた楕円形の麺で腰もなんにも無く、だしは和風梅肉風味でさっぱりしているが、こくが無い。と言うわけでサイドメニューの選択肢はほぼ餃子一本にしぼられてしまうと言う誠に貧弱な状態である。

従って、この店に行くと言う事は、メニューにはパイ、睾丸、ラッパなど珍味もそろっていることから、

大人が純粋に、珍奇な部位に含まれる平滑筋を喰らいに行く

と言う姿勢が正しいかと思われる。

逆に子連れでロースだのカルビだの牛の正肉も食べたくていくのは大はずれである。